ListingSpark が創業から 5 年間で 5 億 US ドルの不動産取引を実現
ListingSpark は、個人による不動産売買のプロセスを効率化し、仲介業者を通さずに販売価格の 3 % を節約できるサービスとして、2013 年に創業しました。売主は最短 10 分で物件情報を掲載でき、そのプロセスはシンプルで直感的です。
2008 年から 2010 年にかけての不況を乗り越え、ListingSpark の共同設立者たちは業界を刷新し、新しいペーパーレスの売買取引プロセスを推進するプラットフォームを立ち上げました。そのテクノロジーにより、売主にとっては 3 % の節約になり、掲載から取引成立までの時間が短縮されます。
売主にできるだけ早く MLS に住宅を掲載してもらえるよう、ListingSpark は複数ページにわたるさまざまなドキュメントへの署名を含め、ワークフロー全体をデジタル化する必要がありました。多くの MLS サイトでは DocuSign を使って取引が行われています。しかし ListingSpark では、署名プロセスを DocuSign で実行しなければならないという制約がワークフローの分断につながるため、同社のプロセスとしては最適でないと感じていました。
ワークフローを離れてメールに記載されたリンクからドキュメントに署名するプロセスを強いることで、顧客の離脱が発生し、収益に影響が出ていました。
「当社が目指していたのは、売主のワークフロー全体を自動化すること、必要な機能のすべてをサイト内に組み込むこと、法的拘束力のある契約を目的とした安全なデータの収集と保管を行うこと、そしてドキュメント完成までの時間を大幅に短縮することでした」と語るのは、技術担当共同設立者のトラヴィス・カローナ氏です。
当社のプロセスは 100 % オンラインで完結し、一本化されています。ブラウザのウィンドウ内で全プロセスが完了するだけでなく、10 分程度で MLS に物件情報が掲載されるよう売主をサポートすることもできます。
「内覧の最中に売主が仕事で不在ということもあります。売主がどこにいても、複数の様式にわたるドキュメントへの入力や署名ができるように、モバイルでも使いやすい組み込み型の電子署名 API が必要でした」とカローナ氏は言います。
売買取引のプロセスや、MLS に物件情報を掲載するまでの時間を短縮することも ListingSpark の目標でした。そのためには、編集可能なテンプレートの自動入力を可能にするソリューションが必要でした。さらに、複数の遵守要件を推進するうえで、法的拘束力のある署名とデータ妥当性検証に対応する監査証跡が不可欠でした。
「当社では DocuSign、Adobe Sign、Dotloop を評価しました。DocuSign では契約書の署名プロセスを DocuSign のプラットフォームで完了しなければならず、当社のプロセスが中断されてしまうため、売主の中には混乱する人もいました。Dotloop は API が安定せず、モバイルのニーズへの対応やワークフローの一本化もできませんでした」とカローナ氏は言います。
ListingSpark は、スタートアップと開発者の両方にとって使いやすいという理由で HelloSign API を選びました。「動画チュートリアルなどわかりやすい HelloSign のイネーブルメント ツールのおかげで数日のうちに API を実装し、2 時間足らずでテンプレートを作成できました」とカローナ氏は言います。
掲載から成約までの時間を 28 % 短縮
ListingSpark ではデジタル トランザクション管理基盤を構築しているため、プロセスを完全にオンラインで一本化することが可能です。HelloSign API 導入前の状況についてカローナ氏は次のように述べています。「仲介業者が売主に代わって MLS に物件情報を掲載するのに数日を要することもありました。今では、HelloSign で構築したシームレスなプロセス、自動入力機能、編集可能なテンプレートを利用すれば、売主が当社サービスに登録して MLS に物件情報を掲載し、すべての書類が揃った状態で取引できるようになるまで 1 日もかかりません。」
カローナ氏はこう説明しています。「売却を考えている方にとって、当社のプロセスが 100 % オンラインで完結し、一本化されていることも魅力です。ブラウザのウィンドウ内で全プロセスが完了するだけでなく、10 分程度で MLS に物件情報が掲載されるよう売主をサポートすることもできます。」
ネット プロモーター スコア(NPS)と収益の向上
「個人間の不動産売買」を扱う多くのウェブサイトでは、売主が書類を印刷して直筆で署名し、ファクスやメールでフォームを送信し、サイトにアップロードする必要があります。「売主の多くは印刷、署名、スキャン、ファクスのワークフローを面倒に思っていることがわかりました。そのため HelloSign との連携はお客様に喜ばれ、NPS を最大限に高める差別化要因であるのは間違いありません。
「ListingSpark の収益は HelloSign API を導入してから増加しています。これも電子署名が市場拡大の大きな促進剤となっているためだと思います」とカローナ氏は言います。さらに、ListingSpark を利用すると売主は販売価格の 3 % を支払わずに済むため、1 回の取引で平均 7,200 US ドルを節約できます。
争議の件数が減少
不動産業界では非常に訴訟が多いため、ListingSpark は業務上の過失や怠慢による損害を補償する保険(E&O 保険)への加入を強いられています。HelloSign の導入により、すべてのドキュメントが ListingSpark のサービスに組み込まれたことで、争議の発生をほぼゼロにすることができました。「HelloSign の監査証跡を利用すると、売主が入力したすべてのデータを検証できます。そのため、物件情報に関する争議が発生した場合に、その物件に関するすべての記録を数秒で取り出すことができます」とカローナ氏は言います。
従業員の生産性が向上
ListingSpark は優れたカスタマー エクスペリエンスを推進するだけでなく、スケーラブルなソリューションで業務効率を高めています。ドキュメント管理がカスタマー サクセス チームに与える負担を取り除くことで、「以前は 1 人で数十枚のドキュメントを処理していましたが、今では 3 人で数千枚のドキュメントをこなせるようになりました。業務の効率化は、HelloSign の導入で得られた最大の成果の 1 つです」とカローナ氏は言います。
ListingSpark の次のステップ
創業からわずか 5 年で、ListingSpark は 5 億 US ドルの物件を販売しました。現在はコロラド州、アリゾナ州、ワシントン州への展開を進めており、2019 年末に売上 10 億 US ドルという大きな節目を迎えようとしています。
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